妊娠週数の数え方に注意!よくある間違いと出産予定日の計算

出産予定日

妊娠がわかって最初に気になることのひとつが、気が早いかもしれませんが出産予定日ではないでしょうか。

今後のスケジュールを立てるうえでも早めに知っておきたい情報ですが、妊娠週数や予定日の数え方にはちょっとしたコツがあり、戸惑う方も少なくありません。

この記事では、妊娠週数や出産予定日の正しい数え方に加えて、「妊娠したかもしれない」と思ったときに産婦人科を受診するベストなタイミングについてもわかりやすく解説します。

意外と間違いやすい!妊娠期間の数え方

妊娠が始まるタイミングはいつからと考えるべきなのでしょうか?

【妊娠期間一覧】

妊娠期間一覧表

妊娠週数は「最終月経の初日」からカウント

妊娠の開始、つまり妊娠期間は最終月経日を起点に計算します。

最後に月経が始まった日を妊娠0週0日として数え始めて、その日から280日が経過した40週0日目を標準的な出産予定日としています。

「妊娠は着床によって成立するのに、なぜ着床日ではなく最終月経日を基準にするの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

これは、受精や着床の正確な日付を特定するのが難しいためです。対して、最終月経日は多くの人が把握しやすく、医療機関でも共通して使用されているため、妊娠週数を数える際の基準とされています。

なお、着床は通常、受精から5〜6日後に始まり、約1週間かけて完了します。

よくある勘違いに、「性交があった日が妊娠0週0日」というものがありますが、性交日=受精日とは限らず、また排卵や着床のタイミングには個人差があります。

このため、性交日を起点に妊娠期間を数えると、実際の妊娠週数とおよそ2週間程度のズレが生じることが多いため、注意が必要です。

【妊娠0週0日】

妊娠0週0日

【妊娠初期・中期・後期の分け方】

妊娠期間は初期・中期・後期に分けられます。

妊娠週数と月数の違いにも注意

妊娠週数の数え方、妊娠月数の数え方

「妊娠○ヶ月」は生理の28日周期を基準で考える

妊妊娠期間の数え方には「週数」と「月数」の2通りがあります。

週数で数える場合、最終月経の開始日から6日後までを妊娠0週と数え、7日経過するたびに「1週」「2週」と増えていきます。

妊娠0週6日の次は妊娠1週0日です。

妊娠0週0日は最終月経の開始日なので、まだ妊娠はしてません。

月数で数える場合は、「0~3週」を妊娠1ヶ月と数えます。

「妊娠0カ月」という表現は使いません。

出産までどれくらい?出産予定日の数え方

妊娠期間は、最終月経の初日から280日(40週)とされています。

そのため、最終月経の開始日に280日を加えた日が出産予定日となります。

日本では古くから「十月十日(とつきとおか)」という言葉がありますが、これを文字通り「10か月+10日」と受け取り、出産予定日を勘違いしてしまうことが少なくありません。

しかし、実際には1か月を4週(28日)として数えるため、10か月=40週=280日で計算されます。

【ネーゲレ概算法(がいさんほう)とは?】

出産予定日を簡単に知る方法として「ネーゲレ概算法」があります。

  • 月:最終月経の開始月から「3を引く」
  • 日:最終月経の開始日に「7を足す」
  • =出産予定日

この計算によって、おおよその出産予定日を算出できます。

〈例1〉最終月経開始日が5月6日の場合
→ 5 − 3 = 2月、6 + 7 = 13日 → 出産予定日:2月13日

〈例2〉最終月経開始日が2月6日の場合(※3を引けない場合)
→ 2 + 9 = 11月、6 + 7 = 13日 → 出産予定日:11月13日

※この方法は月経周期が28日型の方を前提としているため、生理周期が長め・不規則な場合は誤差が生じることがあります。

このようにご紹介しましたが、最近ではWeb上で「出産予定日 計算ツール」と検索すると、簡単に計算ができるサイトがありますので、そちらを利用した方が早いでしょう。

妊娠かも?産婦人科を受診するベストなタイミングとは

病院

妊娠の可能性があるとき、すぐに病院に行きたくなる気持ちは自然なことです。

しかし、受診が早すぎると医師でも正確な診断が難しい場合があります。

最終月経の開始日から5週間が経過した頃を目安に産婦人科を受診するとよいでしょう。

この時期になると、超音波検査で子宮内に胎嚢(たいのう)が確認できることが多く、正常妊娠かどうかの判断がしやすくなります。

特に妊娠超初期(妊娠0〜3週)では、まだ着床していないか、hCGホルモンの分泌量が不十分なため、受診しても正常な妊娠かどうかを判断するのは難しいのが現実です。

また、赤ちゃんの心拍確認は妊娠5〜6週ごろが目安となります。

あまりに早く受診すると、再度通院が必要になることもあります。

まずは生理予定日から1週間ほど過ぎたタイミングで、市販の妊娠検査薬を使用して陽性反応を確認してから受診するのが一般的です。

妊娠初期症状や妊娠検査薬の反応が出るタイミングについてはこちらのコラムもご参考にしてください。

出産予定日:正期産とは?

新生児

「正期産(せいきさん)」とは、妊娠37週0日から41週6日までの間に出産することを指します。

この期間は、胎児の臓器や肺の機能が十分に成熟しており、母子ともにリスクが少ないとされる理想的な出産時期です。

日本では、全体のおよそ85〜90%の出産が正期産に該当すると報告されています。

【出産予定日=生まれる日とは限らない】

多くの方が「出産予定日付近で生まれる」と考えがちですが、実際に予定日ぴったり(40週0日)に生まれる赤ちゃんは、全体の約4~5%程度です。

ほとんどの赤ちゃんは、予定日の前後1〜2週間以内(妊娠38〜41週)に生まれることがほとんどです。

予定日より早く生まれる場合は「早産」、遅れて生まれる場合は「過期産」と呼ばれます。

早産(そうざん)

妊娠37週未満で生まれることを早産といいます。

とくに34週未満の早産では、赤ちゃんの呼吸器や消化器が未発達であるため、NICU(新生児集中治療室)での管理が必要となることがあります。

過期産(かきさん)

妊娠42週以降に出産となるケースは過期産と呼ばれます。

この時期には、胎盤の機能が低下したり、羊水量が減少したりすることで赤ちゃんの健康状態に悪影響が出る可能性があるため、必要に応じて分娩の誘発や帝王切開を検討する場合もあります。

出産予定日がずれるのはなぜ?

疑問に思う女性

出産予定日ぴったりに赤ちゃんが生まれる確率は全体の約4〜5%程度しかありません。

なぜ出産予定日と実際の出産日にはズレが生じるのでしょうか?

【月経周期の違いが影響】

出産予定日の計算に用いられる「ネーゲレ概算法」は、月経周期が28日であることを前提にしています。

しかし、実際の月経周期には個人差があり、25〜38日程度までが正常範囲とされています。

月経周期が長い人は排卵が遅くなりやすく、その分、受精や着床も遅れやすいため、結果的に出産予定日も後ろ倒しになる傾向があります。

逆に、月経周期が短い人は排卵が早まり、実際の妊娠のタイミングが前倒しになりやすいため、出産予定日より早く出産する可能性もあります。

【排卵や受精日は特定できない】

排卵や受精は、超音波や検査でも正確に観測することが難しいため、数日の誤差が生じるのは一般的です。

そのため、医療機関で伝えられる出産予定日は、あくまで「目安」としての位置づけであり、数日前後するのが自然なことと考えましょう。

まとめ

笑顔で母親の顔を見る赤ちゃん

妊娠週数や出産予定日は、最終月経の初日を起点として数えますが、月経周期や排卵のタイミングには個人差があるため、予定日ぴったりに出産するケースはごくわずかです。

出産予定日はあくまで目安として捉え、医師の指導のもと、無理のないペースで準備を進めていきましょう。

すこやかな妊娠生活をお送りくださいね。

NIPT検査が受けられる妊娠週数

NIPT検査の仕組み

NIPT(新型出生前診断)は、胎児の染色体異常を調べる検査で、妊娠10週0日以降から受けることができます。

この検査では、母体の血液中に含まれる胎児由来のDNA断片(cfDNA)を分析し、特定の染色体に異常がある可能性を調べます。採血のみで検査ができるため、胎児に直接的なリスクを与えることなく実施できるのが特徴です。

妊娠10週ごろになると、母体血中の胎児cfDNAが十分な量に達するため、精度の高い検査が可能になります。

なお、妊娠週数は「最終月経の初日」から数えるのが一般的です。超音波検査で胎児の大きさを確認し、実際の週数が修正されることもあります。

NIPTからその後の流れまで|週数ごとの検査と判断のタイミング

▶ NIPTで「陽性」と判定された場合

NIPTは確定診断ではなく、あくまでスクリーニング検査です。

そのため、陽性判定を受けた場合は、羊水検査などの「確定検査」を受けるかどうかを検討する必要があります。

▶ 羊水検査はいつから受けられる?

羊水検査は通常、妊娠15週〜16週以降から受けられます。

結果が出るまでに約2週間ほどかかります。

結果を受けて、今後の方針を話し合う時間も必要になります。

▶ 中絶の可否に関わる法的な制限

日本では、母体保護法により人工妊娠中絶が可能なのは妊娠22週未満までと定められています。

特に妊娠12週を超えると「死産」の扱いとなり、死産届の提出や埋葬の手続きが必要になるなど、身体的・精神的な負担が大きくなります。

▶ 早めの検査と判断準備が大切

このように、NIPTの陽性判定から確定診断の実施、結果の確認、今後の判断までには一定の時間がかかるため、検査は妊娠10〜11週台のうちに受けておくのが理想的です。

出産を続けるか、やむを得ず中絶を選択するかは非常に重要な判断となるため、医師や遺伝カウンセラーと十分に相談し、納得のいく形で決断することが大切です。

NIPT検査の予約タイミング

NIPTは、妊娠10週0日以降であれば検査が可能です。

ただし、予約は妊娠週数にかかわらず早い段階から申し込み可能です。

特に、土日祝日や連休前後は予約が集中しやすいため、希望日がある場合は早めの予約がおすすめです。

【NIPT Japanの予約の流れ】

  1. Web予約フォームから日程と採血クリニックを選択
  2. 事前のオンライン遺伝カウンセリング(希望者のみ)
  3. 妊娠10週以降に採血→検査結果は約10日前後で通知(目安)

検査に関するご不明点やご不安な点は、お電話またはWebサイトのお問合せフォームよりご相談いただけます。

NIPTの受検を検討している方は、ご自身の妊娠週数を正確に把握し、余裕を持って検査の準備を進めることが大切です。


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