
出生前診断では、胎児の形態異常(見た目でわかる異常)や染色体異常(見た目だけではわからない異常)といった胎児の先天性疾患がわかります。

調べることができる疾患(病気)は?
赤ちゃんの先天性疾患には様々なものがあります。
原因の特定が難しい先天性疾患も数多く存在し、疾患を確定できる検査を行ったとしても、すべての先天性疾患が分かるわけではありません。
最新のNIPTでは、ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトー症候群(13トリソミー) といった染色体の異常だけではなく、遺伝子の異常による疾患の可能性を検査すること出来ます。
NIPTは、確定的検査ではないため、診断を確定するためには、羊水検査などの確定的検査と診断が必要となります。
NIPTで調べることができる先天性疾患
(染色体疾患)
染色体異常症(異数性)
状態 | 影響 | 原因 |
---|---|---|
ダウン症候群 (21トリソミー) | 重度 | 21番染色体の3つのコピー |
エドワーズ症候群 (18トリソミー) | 非常に重度 | 18番染色体の3つのコピー |
パトー症候群 (13トリソミー) | 非常に重度 | 13番染色体の3つのコピー |
ターナー症候群 (モノソミーX) | 様々 | 1つの染色体X |
トリプルX症候群 (トリソミーX) | 軽度 | 染色体Xの3つのコピー |
クラインフェルター症候群 (XXY) | 軽度 | X染色体の余分なコピー |
ヤコブ症候群 (XYY) | 軽度 | Y染色体の余分なコピー |
遺伝子異常性(微小欠失症)
状態 | 影響 | 原因 |
---|---|---|
ディジョージ症候群 (22q11.2) | 重度 | 22番染色体の一部の削除 |
1p36欠失症候群 | 重度 | 1番染色体の一部の削除 |
ウルフ・ヒルシュホーン症候群 (4p16.3) | 重度 | 4番染色体の一部の削除 |
ねこ啼き症候群 (5p) | 様々 | 5番染色体の一部の削除 |
プラダー・ウィリー症候群 アンジェルマン症候群 (15q11.2-q13) | 重度 | 15番染色体の一部の削除 |