妊娠超初期症状チェックリストと気をつけたいポイント

コウノトリと赤ちゃん

多くの方が妊娠に気づくのは「妊娠4~5週ごろ」ですが、中には「妊娠超初期」と呼ばれる妊娠3週から何らかの身体の変化を感じる方もいらっしゃいます。

腹痛やだるさ、眠気や熱っぽさなど普段と何か違うなと感じたら、妊娠検査薬を試してみてもよいかもしれません。

ここでは妊娠超初期の症状と、間違いやすいPMSとの違い、妊娠超初期に気をつけるポイントについて解説いたします。

妊娠超初期症状チェックリスト

妊娠の兆候として有名なものは「吐き気」ですが、その他にもさまざまな症状が妊娠超初期に起こる可能性があります。

妊娠の可能性があって以下の症状が複数当てはまる場合、妊娠したかもしれません。

【妊娠超初期症状チェックリスト】

  • 胸が張る、乳首が痛い
  • お腹が張る
  • 下腹部痛、腹痛
  • 腰が痛い
  • おりものがさらさらしていて量が増えた
  • イライラする、気分が落ち込む、涙もろい、情緒不安定
  • 体がだるい、熱っぽい
  • 風邪っぽい症状がある(頭痛、関節痛、熱っぽい、だるい)
  • 肌荒れが気になる
  • ひどく眠い、日中も眠い
  • トイレが近い(頻尿)
  • 便秘がち
  • においに敏感になった
  • 胃がムカムカする、吐き気がする
  • 急に食欲がなくなった、食欲がありすぎる
  • むくみが気になる
  • 立ちくらみやめまいがする
  • 少量の性器出血

ホルモンバランスによる変化

多くの症状は、妊娠したことによる急激なホルモンバランスの変化によって起こります。

妊娠すると増える「プロゲステロン」という女性ホルモンは以下のような働きがあります。

【プロゲステロンの働きによる変化】

  • 水分をため込むためむくみやすい
  • 食欲を増進させるため体重が増えやすい
  • 乳腺の発達を促すため胸が張ったり痛みを感じやすい
  • 眠たくなりやすい
  • 基礎体温を上昇させる
  • エネルギーを蓄えようとするため食欲が増進する
  • 脳内の神経伝達物質にも影響を与えるため情緒不安定になりやすい
  • 腸の働きを抑制するため便秘がちになる、消化不良を感じる、食欲がなくなる
  • 嗅覚が敏感になる

おりものの変化

おりものの量が増える

ホルモンの影響でおりものの量が増えやすくなります。

普段はおりものが気にならないという方でも、あきらかに量が増えたと感じることが多いようです。

ぺたっと粘り気があったおりものはサラサラした状態になり、色も半透明だったのが乳白色や黄色っぽく変化します。

性器出血

着床出血がある

着床出血」といって、受精卵が着床するときに起こる性器出血が見られることがあります。

タイミング的に生理と間違いやすいですが、着床出血の場合は少量の出血で1日ほどで終わり、色も薄めか茶褐色です。

着床出血はすべての人に起こるわけではなく4人に1人以下といわれていますので、着床出血がない人の方が多いため、「着床出血がないから妊娠していないのでは。。。」と心配しないでくださいね。

熱っぽい

基礎体温の高温期が続く

熱っぽく感じるのは、基礎体温の「高温期」が続くためです。

女性の体温は「低温期」と「高温期」をおよそ1ヵ月のサイクルで繰り返しており、月経の開始は「低温期」に当たります。

妊娠をしておらず次の生理がくる場合、生理開始あたりで体温がカクッと下がります。

しかし妊娠すると高温期が続くため、熱っぽい、風邪っぽいといった症状を感じることがあります。

妊娠超初期とは

妊娠超初期の期間

「妊娠超初期」は専門用語ではありませんがマタニティ界隈では一般的に使われており、妊娠初期(妊娠15週まで)のなかでも特に「妊娠0週から妊娠3週頃まで」を区別して「妊娠超初期」と呼びます。

妊娠週数は、直近で生理がきた日を「妊娠0週」とします。

つまり「妊娠0週」では、まだ受精すらしておらず赤ちゃんの影も形もありません。

受精するのは妊娠2週頃、着床するのは妊娠3週頃(性行為から7~10日後)です。

「妊娠」と呼ぶのにまだ着床していないなんてちょっと不思議ですよね。

一般的な妊娠検査薬で反応が出るのは妊娠4~5週頃からですが、妊娠3週頃から何らかの体の変化を感じる方もいます。

妊娠が成立しておらず次の生理が始まる場合、生理の間隔はおよそ28日(4週間)ですので、妊娠している場合でいうと次の生理が始まるのは「妊娠4週」に当たります。

生理周期には個人差があり、25日~38日であれば正常範囲ですので、次の生理がこず「妊娠したかも!?」と、妊娠4週~妊娠7週頃に気づく方が多いのはこのためです。

妊娠週数の数え方については、「コラム:妊娠週数の数え方と出産予定日の計算」もご参考にしてください。

月経前症候群(PMS)との違い

女性ホルモンのはたらきによって、女性の身体は1ヶ月の中でもさまざまな変化が起こり、特に生理前は月経前症候群(PMS)と呼ばれる精神的・身体的な症状が出ることがあります。

PMSの症状はプロゲステロンの分泌量増加による影響が大きいと考えられているため、上記の妊娠超初期の症状と非常によく似ています。

さらにやっかいなことに、「妊娠超初期」と「PMS」の症状が出る時期は両者ともに「生理前」のため、混同されがちです。

胸の張りや腹痛、感情の変動や風邪っぽさなど、ホルモンバランスの変化による体の変化はどちらにも共通しています。

違いを見分けるためのポイントとしては、「生理」です。

PMSであればそのうち生理が始まりますが、妊娠していた場合は「着床出血」がある可能性はありますが、出血量や出血期間が違うためすぐに気づくでしょう。

妊娠超初期症状を感じたらどうすればいい?

妊娠したかも?と思ったら一刻も早く産婦人科で確認したくなりますよね。

ですがちょっと待ってください。

産婦人科では子宮内に「胎嚢(たいのう)」と呼ばれる、赤ちゃんを包む袋を確認することで正常な妊娠と診断することができます。

胎嚢は妊娠5~6週頃に確認できるようになるため、受診が早すぎると出直しになります。

産婦人科を受診するタイミングは、生理が1~2週間遅れたころ(妊娠5~6週)を目安にしましょう。

逆に、受診が遅すぎるとトラブルがあった際の対応が遅れてしまう場合がありますので、少なくとも生理が遅れて3週間経つ頃までには一度受診するようにしましょう。

妊娠検査薬でセルフチェック

妊娠検査薬を使用するタイミング

妊娠超初期の症状を感じたら、まずは市販の妊娠検査薬でセルフチェックを行いましょう。

妊娠検査薬の反応が出るのは妊娠4週頃からです。

妊娠4週は次の生理開始予定日あたりですね。

ただし妊娠検査薬の種類やホルモン量の個人差によって早すぎると反応が出にくいこともありますので、妊娠検査薬の多くのメーカーでは「生理開始予定日から1週間後」を使用の目安として推奨しています。

生理が5~7日程度遅れた頃を目安にするとよいでしょう。

最近では、「早期妊娠検査薬」という、妊娠3週頃から使えるものもあります。

「妊娠したか早く知りたい!」と思う方は試してみてもよいでしょうが、どちらにしても産婦人科で正常な妊娠かどうか判断が出来るのは妊娠5週頃だということを覚えておきましょう。

妊娠超初期に気をつけるポイント

妊婦の禁止事項

妊娠初期は胎児の主要な器官が形成される重要な時期であるため、妊娠した可能性があるのならその日のうちから以下のことに気を付けましょう。

【妊娠したら気をつけること】

  • タバコ、お酒
  • 薬・サプリメント
  • カフェイン
  • レントゲン
  • 食生活
  • 感染症

タバコ・お酒

妊娠中の飲酒は「胎児性アルコール症候群」といって、顔の形成不全や成長障害、知的障害などを引き起こす可能性があります。

そのほか心奇形や脳の形成異常、聴覚異常など全身に様々な障害が残る可能性があるだけでなく、流産のリスクも増加します。

妊娠中の飲酒量や頻度が多いほど重症化する傾向にありますが、飲酒量や飲酒時期、摂取する酒の種類による安全域はないと考えられています。

タバコは赤ちゃんに酸素や栄養を届きにくくし発育に悪影響を及ぼすほか、タバコの有害物質によって流産、早産、先天異常などが起こる可能性が高まります。

妊娠する可能性がある時点で飲酒量やタバコの本数は気をつけるべきですが、少なくとも妊娠超初期症状を感じたらすぐにやめましょう。

薬・サプリメント

薬の中には赤ちゃんに影響を及ぼす可能性を否定できず使用を控えた方がいいものもあります。

サプリメントと合わせて医師に相談しましょう。

カフェイン

カフェインは胎盤を通して赤ちゃんに届きます。

一日1~2杯程度のコーヒーなら問題ないとされていますが、赤ちゃんに万が一何かあった場合の後悔の種にならないように控えた方が無難でしょう。

レントゲン

歯や胸部のレントゲン検査程度では問題ないとされていますが、避けた方が安心でしょう。

レントゲンの前には必ず妊娠の可能性があることを伝えましょう。

注意が必要な食べ物

食事はおなかの赤ちゃんと妊婦さん自身の体を作る基本です。

特に妊娠初期に葉酸が不足していると先天異常や流産の可能性が高くなります。

妊娠を望む人は妊活中から摂るように心掛けましょう。

妊娠中は免疫力が低下するため、刺身などの生もののほか、生物濃縮によって水銀が多く含まれている可能性のあるクロマグロなどの大型の魚類は食べる量や調理法に注意が必要です。

妊娠中に注意が必要な食べ物については、「コラム:妊娠中の食べ物のポイント!」もご参考にしてください。

感染症

妊娠中は免疫力が下がるため風邪など感染症にかかりやすくなります。

出来るだけ人混みは避けるようにしましょう。

また、風疹など妊娠中に感染するとおなかの赤ちゃんに先天異常がおこる可能性が高くなる感染症があります。

できれば妊娠前に抗体検査、予防接種を済ませておきましょう。

まとめ

草原でくつろぐ夫婦の後ろ姿

妊娠超初期症状は特有のものがないため気づきにくいかもしれませんが、女性にとって妊娠は大きな出来事であるため、その可能性があるならいち早く知りたいですよね。

妊娠したかもしれないと思ったら禁酒禁煙は原則で、人混みを避ける、カフェインを摂り過ぎない、生ものに気をつけるといったポイントをしっかりと押さえましょう。

妊娠初期にお腹の赤ちゃんのダウン症など、染色体異常について調べる検査はこちらをご参考にしてください。


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