妊娠週数が進んでくると、「いつおなかの赤ちゃんは動くのかな?!」と待ち遠しく思うのが胎動ではないでしょうか。
赤ちゃんがおなかの中にいるんだという実感がわき、幸せを感じるという妊婦さんが多いようです。
今回は、胎動は妊娠何週ころから感じられるの?どんな感じ方をするの?といった気になる内容から、胎動が激しいと痛くないの?といった疑問などについてもご紹介していきます!
胎動とは
胎動とは、ママのおなかの中で赤ちゃんが動くことをいいます。
ドラマなどのイメージで、大きくなってきたおなかを愛おしく撫でていると突然ポコンと蹴られて、「今蹴ったー!」と喜ぶのが胎動の始まりと思いがちですが、「ママのおなかの中で動く」ことは、それより前から行われています。
妊婦検診のエコー検査では、妊娠8週ころから手足をバタバタと動かしている様子が確認できるようになります。
妊娠8週は妊娠3か月にあたり、ママのおなかはまだ外見からは変化がわかりません。
そんな頃から胎動は始まっていますが、ママが気づくようになるのはもう少し後のことです。
胎動はいつから感じる?
【妊娠期間と妊娠週数一覧】
胎動は早いと妊娠16週くらいから、多くのママは妊娠18週~20週頃から感じ始めます。
妊娠5か月~妊娠6か月頃です。
妊娠20週頃にはおなかの外からも胎動を感じられるようになってきます。
胎動を初めて感じる時期については個人差があり、ママが痩せていると皮下脂肪が少ないため胎動を感じやすい、羊水が少なめだと胎動を感じやすい、日中ゆったり過ごしているママは感じやすい、などさまざまな影響も受けます。
早く胎動を感じたくてそわそわしているのになかなか感じられない場合、本当におなかの赤ちゃんは無事に成長しているのかと不安になることもあるかもしれませんが、妊婦検診で問題がなければ胎動を感じるのが遅くても心配する必要はありません。
逆にそれをストレスに感じてしまうことが一番よくありませんので、リラックスしつつ赤ちゃんのペースを暖かく見守りましょう。
胎動の感じ方の違い
妊娠の経過とともに、おなかの赤ちゃんも成長しますので、胎動の大きさや感じ方は変化していきます。
また、初めて妊娠する初産婦さんより、出産経験のある経産婦さんの方が早く胎動に気づきやすいようです。
妊娠初期と中期、後期で胎動がどのように変化していくのかみていきましょう!
妊娠初期の胎動
妊娠16週頃の妊娠初期の早い段階での胎動は、まだ赤ちゃんの力も弱いので、お腹が鳴っていると感じたり、腸の中を空気が動いているのかと感じる程度の動きです。
「うにょうにょ」「にょろにょろ」「小魚につつかれたような」と表現するママが多いようです。
妊娠中期の胎動
妊娠20週頃の妊娠中期になると、おなかの赤ちゃんは30cm程度まで成長し、手足が完成してすべての関節を自由に動かせるようになりますので、おなかをポコポコ蹴るような胎動を感じやすくなります。
子宮が大きくなり羊水量も増えますが、赤ちゃんがまだそれほど大きくないため子宮内に動けるスペースがあり、元気に動き回るようになります。
赤ちゃんのしゃっくりを胎動として感じることもあります。
このころから聴覚が機能し始めますので、パパと一緒に話しかけてみてください。
声に反応しておなかを蹴ってくれるかもしれません。
妊娠24週~妊娠27週の妊娠7か月頃になると、胎動はますます大きく力強くなります。
おなかの赤ちゃんは35cm程度まで成長し、骨格がしっかりしてきますので、より大きく胎動を感じやすくなります。
皮下脂肪の薄いママは、おなかの中からぐーっと押された手のひらのかたちが分かるかもしれません。
脳が発達してきて自分の身体をコントロールできるようになるため、おなかの中でくるくると回転しているのを胎動として感じることもあります。
妊娠後期の胎動
妊娠28週~妊娠29週頃の妊娠後期になると、おなかの赤ちゃんは40cm程まで成長し、筋力も発達してくるため手足の激しい動きを感じるようになります。
おなかの上から赤ちゃんの手足の形がわかるほど、ボコボコと動きます。
時には痛いと感じたり、赤ちゃんが活発に動きすぎて夜眠れない、なんてこともあるかもしれません。
一方で、子宮の中は動き回れるようなスペースが減るため、くるくるとした動きは少なくなります。
胎動を感じやすいタイミングとは?
胎動はおなかの赤ちゃんの動きの大きさや動き方、ママの体型などによって感じ方は変わってきます。
ママが忙しく動き回っていると胎動は感じにくいようです。
胎動を感じやすいのはママがリラックスしているときで、ソファでくつろいでいたりゴロゴロしているときなどです。
その他、寝る前や起きた直後なども胎動を感じやすいようです。
「そろそろだと思うのに胎動がまだ感じられないな」と思っているママは、リラックスした環境を意識的に作ってみるのもよいかもしれません。
胎動が急になくなると赤ちゃんが心配?
今までは胎動を感じていたのに、急に胎動がない時間があると不安に思ってしまいますよね。
おなかの赤ちゃんは30~60分くらいのサイクルで寝たり起きたりを繰り返しています。
おなかの中で寝ている時間もありますので、胎動がない時間帯があっても心配はいりません。
しかし、1時間以上まったく胎動を感じなくなったというときは赤ちゃんに何かトラブルがおこった可能性がありますので注意が必要です。
へその緒が首に巻き付いていると低酸素状態になる危険性があります。
その他なんらかの異常が起きている場合でも、速やかに対応することで赤ちゃんの命を助けられる可能性があります。
1時間以上胎動がない場合は、おなかの上からポンポンとたたいて赤ちゃんを起こしてみましょう。
それでも胎動がない場合はすぐに病院で診てもらってください。
胎動カウントで赤ちゃんの元気度チェック!
胎動の数をカウントすることで赤ちゃんの元気度をチェックする方法が胎動カウントです。
やり方は簡単で、まずは座ったり横になったりしてリラックスした体勢になりましょう。
落ち着いたら胎動の数を数え始め、40分以内に10回カウントできれば元気な証拠です。
2回連続して蹴られた場合は1回とカウントしてください。
妊娠9か月頃になったら赤ちゃんとのコミュニケーションもかねて定期的に行ってみるとよいでしょう。
もし10回数えるのに2時間以上かかった場合はお医者さまに相談してみてください。
パパも胎動を感じたい!
妊娠20週頃になると、おなかの外から触っても胎動が感じられるようになってきます。
パパも触って胎動を感じたい!と思うところですが、なぜかパパが触ると動きがピタリと止まってしまう。。。ということが多いようです。
これはおなかの赤ちゃんが、ママ以外の存在に驚いているためだといわれています。
「まだ会ってもいないのに嫌われたのかな。。。」と落ち込む必要はありません!
まずはパパの存在に慣れてもらうために、毎日声をかけたりママのお腹に手を当ててみたりしましょう。
根気強く接することで、きっとパパも胎動を感じられるようになるでしょう。
臨月になると胎動がなくなる?
出産の時期が近づいてくると、「最近胎動が少なくなった?」と少し不安に思うママが多いようです。
これは、赤ちゃんの頭が骨盤の中に入り位置が安定することで、動きが少なくなったり小さくなるために起こり、今までの胎動が激しかったため場合によっては「胎動がない!」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
赤ちゃんは出産の直前まで動き続けますが、胎動の強さや動き方は妊娠期間中つねに一定というわけではありません。
胎動が少なくなったと感じる人がいれば、中には陣痛の直前まで元気に動いていたという赤ちゃんもいます。
もし違和感や異変を感じるようならすぐに受診するようにしましょう。
まとめ
おなかの赤ちゃんをより身近に感じられて愛おしさが増すのが胎動です。
まだおなかの中にいるのにコミュニケーションがとれるなんて、早く会いたくてわくわくしますね!
胎動からはおなかの赤ちゃんの様子を読み取ることができ、元気に育っているかを確かめる一つのツールにもなります。
赤ちゃんの変化を日々感じながら、今しかないマタニティライフを楽しんでくださいね!