
「自分の子に染色体異常が起こる確率はどれくらい?」「NIPT(新型出生前診断)は受けたほうがいいの?」と調べるうちに、かえって不安が大きくなっていませんか。
さらに情報を集めていくと、認可施設と無認可施設の違いや検査項目の違いなどが複雑で、何を基準に選べばよいのか迷ってしまうのも無理はありません。
お腹の赤ちゃんの状態を知る大切な検査だからこそ、もし「陽性」だった場合を考えると、施設選びに慎重になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、NIPTの基本的な仕組みから陽性判定後の流れ、年齢による確率の考え方、そして認可施設とNIPT Japan(無認可施設)の違いまで、初めての方にもをわかりやすく解説します。
NIPTを調べ始めたときに多くの人が感じる不安

妊娠すると「出生前診断」や「NIPT」という言葉を見聞きする機会が増えます。
一方でネットやSNSには多くの情報があり、調べるほど不安が大きくなる方も少なくありません。
特にNIPTは家族の将来や価値観にもかかわるテーマであるため、正解を探そうとするほど迷いが深くなることもあります。
【NIPT検討段階で多くの人が感じる不安】
- 自分は検査を受けた方がいいのかわからない
- もし陽性だったらどうしよう
- 「知ること」への倫理的な葛藤
もし陽性だったらどうしよう
NIPTを考えるとき、多くの方がまず思い浮かべるのが「陽性と判定されたらどうしよう」という不安です。
確定診断でも陽性と判定された場合、妊娠を継続して迎える準備を進めるか、妊娠の中断を選択するかなど、今後についてご夫婦で検討していくことになります。
NIPTは本来、胎児の状態を早い段階で知り、出産や育児の準備につなげることを目的とした検査です。
しかし実際にはさまざまな事情や価値観を踏まえ、妊娠の中断という選択がなされるケースもあるため、結果を知ることで新たな迷いや葛藤が生まれる可能性があることも事実です。
また、妊娠の継続を選択した場合でも「どのような準備が必要になるのか」「自分たちに育てられるだろうか」といった将来への不安を感じることがあります。
自分は検査を受けた方がいいのかわからない
「そもそも私は検査を受けるべきなの?」という迷いも、多くの方が抱える悩みです。
年齢によるリスクを聞いて不安を感じつつも、その確率が高いのかそうでもないのか判断が難しく、迷ってしまいがちです。
「受けずに後悔しないだろうか」「受ければ安心して妊娠期間を過ごせるだろうか」といった思いの間で揺れることもあります。
検査を受けるかどうかに正解はありません。不安を減らしたい、結果をもとに夫婦で話し合いたいなど、目的を明確にすることから始めてみましょう。
陽性だった場合の流れ

NIPTで陽性と判定された場合、胎児に染色体異常がある可能性が高いことを意味しますが、確定ではありません。
陽性的中率は母体年齢や対象となる疾患によって異なります。
一般的には、
- 遺伝カウンセリング
- 確定診断
- 今後の選択の検討
という段階を踏んで進めていきます。
遺伝カウンセリングで相談する
陽性結果が出た場合、まず基本的に行われるのが遺伝カウンセリングです。
検査結果の意味や今後の選択肢について、認定遺伝カウンセラーや医師から説明を受けます。客観的な情報を得ることで、現状を冷静に理解しやすくなります。
遺伝カウンセリングは決断を迫られる場ではありません。不安や疑問を率直に相談できる場所です。
出生前診断には唯一の正解があるわけではありません。自分たちの価値観を大切にしながら納得できる選択を考えるための支援を受けられます。
確定診断で事実を確認する
次のステップは、羊水検査などによる確定診断です。必須ではありませんが、結果を医学的に確認する方法として重要な検査であり、陽性の場合は受検が推奨されます。
羊水検査は妊婦さんのお腹に針を刺して羊水を採取します。流産のリスクは約0.1~0.3%とされていますが、最新の研究では実際はもっと低いと考えられています。
確定診断は利点とリスクについて十分な説明を受け、納得したうえで受けることが大切です。
その後の選択肢を検討する
確定診断で染色体異常が確認された場合、医療的なサポート体制を整えて赤ちゃんを迎える準備を進めるか、妊娠の中断を選択するかなど、今後について検討していくことになります。
どの選択にも正解・不正解はありません。必要な情報を得たうえで、ご夫婦の価値観や生活背景を踏まえて納得できる判断をしていくことが大切です。
サポートを受けながら迎える準備
染色体異常の種類によっては、心臓や消化器などの合併症を伴うことがあります。
必要に応じて、NICU(新生児集中治療室)を備えた周産期医療施設での分娩を検討し、赤ちゃんの状態に合わせて分娩方法や出生後の治療計画を準備していきます。
生まれる前から、医療スタッフだけでなくさまざまな支援制度や団体とつながりを作り、赤ちゃんを迎える準備を進めていきます。
- メディカルソーシャルワーカーへの相談:医療費助成や生活支援制度について相談できます
- 自治体の福祉窓口:療育支援や福祉サービスの情報収集が可能です
- 親の会・家族会:実際の生活や療育の経験を知ることができます
妊娠の中断という選択について
確定診断の結果を受け、妊娠の中断を選択する場合、重要になるのが時間的な制約です。
日本では、人工妊娠中絶が可能な期間は妊娠21週6日までと定められています。羊水検査を妊娠15週頃に受けた場合、結果判明までに約2~3週間かかることが多く、検討に使える時間が限られる場合があります。
妊娠12週以降の中断は、子宮収縮を促す処置により分娩に近い方法で行われ、一般的に2~4日程度の入院が必要です。
中絶手術においては、身体的な回復だけでなく心のケアも大切です。どのような決断であっても、ご夫婦が十分に考え抜いた末の選択であることを大切にしてください。
自分の子に染色体異常が起こる確率
NIPTを考えるとき、多くの方が気になるのは「自分の年齢ではどれくらいの確率なのか」という具体的な数字ではないでしょうか。
染色体異常は特別な要因がなくても一定の頻度で起こりうるもので、特に母親の年齢が高くなるにつれて、卵子の分裂過程の影響などにより発生頻度が高くなることが知られています。
【母親の年齢別:染色体異常を持つ子が生まれる頻度】

左の表はダウン症(21トリソミー)の出生頻度、右の表は何らかの染色体異常を持つ子が生まれる頻度を示しています。
35歳以上はNIPTを受けた方がいい?
一般的に、出産時の年齢が35歳以上の場合は高齢出産と呼ばれます。染色体数の異常の発生頻度が上昇し始めるため、NIPTを検討する一つの目安とされることがあります。
ただし、35歳を境に急激に増えるわけではなく年齢とともに緩やかに増加していきます。
たとえばダウン症(21トリソミー)の出生頻度は次の通りです。
- 30歳:約952人に1人(0.1%)
- 35歳:約385人に1人(0.26%)
- 40歳:約106人に1人(0.94%)
- 45歳:訳30人に1人(3.3%)
年齢とともに頻度は上昇しますが、35歳でも多くは健康な赤ちゃんが生まれています。
この数字をどのように受け止めるかは人それぞれです。確率を高いと感じて検査を検討する方もいれば、全体の傾向を踏まえて受けない選択をする方もいます。
大切なのは年齢だけで判断するのではなく、家族歴や超音波検査の所見なども含めて総合的に考えることです。迷ったときは、遺伝カウンセラーなどの専門家に相談することをおすすめします。
NIPTってどんな検査?

NIPT(新型出生前診断)は、妊婦さんの血液中に含まれる胎盤由来の胎児DNA断片(cfDNA)を分析し、胎児の染色体異常の可能性を調べる検査です。
結果は「陽性」「陰性」で示されます。検査精度は高いものの、陽性でも染色体異常ではない可能性があるため、羊水検査などによる確定診断が推奨されます。
一方で、陰性の場合はその染色体異常の可能性は極めて低いといえます。
出生前診断の目的は、妊娠中に胎児の状態を把握し、安全な出産方法の検討や出生後の治療・育児の準備につなげることです。
染色体異常そのものの根本的な治療はできないため、ときに命の選択につながることに議論が続いています。
採血だけで赤ちゃんへのリスクがない
NIPTの大きなメリットは、妊婦さんの腕からの採血のみで検査ができるという点です。
羊水検査や絨毛検査などの確定診断は、お腹に針を刺して検体を採取する必要があり、まれに流産や感染などのリスクを伴う可能性があります。
一方、母体血清マーカー検査やコンバインド検査などの非確定検査は流産リスクはありませんが、検査精度に限界がある点が課題とされています。
その点で、NIPTは検査による流産リスクがなく、検査精度も非常に高いことが大きな特徴です。
妊娠10週の早い時期から受けられる
NIPTは、妊娠10週という早い時期から検査ができます。
他の非確定検査は早くても妊娠15週ごろから実施されることが多いため、それよりも1ヵ月以上早く検査が受けられます。
早期に結果がわかることで、もしもの時にご夫婦で話し合ったり、専門家に相談するための時間的な余裕を持つことができます。
他の出生前診断との違い
出生前診断にはいくつかの種類があり、それぞれ目的や役割が異なります。
どの検査を選べばよいのか迷う方も多いですが、優劣ではなく、知りたい内容や妊娠週数に応じて使い分けられています。
| 検査 | わかること | 精度 | 流産リスク | 検査時期 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 非確定検査 | 超音波検査 | 体の形・成長 | ― | なし | 妊娠初期〜後期 |
| 母体血清マーカー | 染色体異常の確率 | 中 | なし | 15〜18週頃 | |
| NIPT | 染色体異常の可能性 | 高 | なし | 10週〜 | |
| 確定検査 | 絨毛検査 | 染色体異常の確定 | ほぼ100% | 約0.5〜1% | 11〜14週頃 |
| 羊水検査 | 染色体異常の確定 | ほぼ100% | 約0.1〜0.3% | 15週頃〜 |
このようにそれぞれの検査には役割があります。
NIPTは、早い時期に安全に高い精度で可能性を調べられる検査として、選択肢の一つとして検討されることが増えています。
NIPTでわかること
NIPTでは、先天性疾患のうち特定の染色体異常の可能性について調べることができます。
生まれた赤ちゃんの約3~5%に、何らかの先天性疾患がみられます。
主なものは次のように分類されます。
- 染色体異常(例:ダウン症、18トリソミーなど)
- 単一遺伝子疾患(例:筋ジストロフィーなど)
- 多因子遺伝性疾患(例:口唇・口蓋裂など)
このような先天性疾患のうち、染色体異常は25%程度で、出生全体ではおよそ1,000人に5~10人の割合です。
染色体異常はどの染色体にも起こり得ますが、出生頻度が高いものとして、21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、13トリソミーが知られており、出生児の染色体異常の約7割を占めます。

主に調べられる3つ染色体異常
多くの施設で基本検査として調べるのは、出生頻度の高い21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミーの3つです。
全染色体検査や微小欠失検査は必要?
一部の施設では、上記3項目に加えて、
- 全染色体検査(1~22番染色体・性染色体)
- 微小欠失症候群の検査
など、より広範囲の検査ができる場合があります。
「すべて調べた方がいいの?」と迷う方も多いですが、どこまでリスクを把握したいかという価値観によって選択は異なります。
調べられる範囲が広がる一方で、まれな疾患ほど偽陽性の可能性が相対的に高くなります。また見つかった異常が将来どの程度の影響を持つのか予測が難しいこともあります。
微小欠失症候群は出生頻度は高くありませんが、多くは難病指定の対象となっており、家族の生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
性染色体異常は染色体異常全体の約13%を占めますが、症状が軽い、または気づかずに生活しているケースも少なくありません。
どこまで調べるべきかは、ご家族の考え方や、結果が出た際の受け止め方によっても異なります。迷う場合は、遺伝カウンセリングなどで専門家に相談するのがよいでしょう。
染色体異常の種類についてはこちら
NIPTを受診する際の注意点

NIPTは精度が高い検査ですが、万能ではありません。
検査への期待と実際の結果に差があると、「こんなはずではなかった」と不安や後悔につながることもあります。
ここでは、受診前に知っておきたいポイントを3つご紹介します。
すべての病気や異常がわかるわけではない
NIPTで調べられるのは、「染色体の数の変化」に起因する特定の染色体異常のみです。
心臓の形の異常や口唇口蓋裂、染色体とは関係ない遺伝子疾患、自閉スペクトラム症などの発達特性は、この検査ではわかりません。
そのためNIPTの結果が「陰性」であっても、「すべての先天性の病気がない」ことを保証するものではない点を理解しておくことが大切です。
判定保留になることがある
ごくまれに(一般的に1~数%程度)、検査結果が「判定保留(再検査)」となることがあります。
【NIPTで判定保留となる主な理由】
1. 胎児DNA量が不足している
妊娠週数が早すぎる場合や、母体のBMIが高い場合には、胎児DNAの割合が低くなり、正確な判断が難しくなることがあります。
2. 服薬の影響
免疫抑制剤や抗がん剤など一部の薬剤は解析に影響する可能性がありますが、一般的な内服薬では影響は少ないとされています。
3. 溶血が起きた場合
採血時に血液が溶血すると、検査に使用できない場合があります。
判定保留となった場合でも、多くは再採血により検査が可能です。ただし、結果までの時間が延びてしまいます。
認可施設とNIPT Japan(無認可施設)の違い
NIPTを提供する医療機関には、いわゆる「認可施設(認証施設)」と「無認可施設(無認証施設)」があります。
「認可施設」とは、日本医学会や関連学会が定める厳格な条件を満たして認証された医療機関を指します。
一方、NIPT Japanのような施設は、この認証制度の枠外で独自の基準で運営されています。どちらが優れているかではなく、自分たちの状況や希望に合った選択をすることが大切です。
【認可施設と認可外施設の主な違い】
| 比較項目 | 認可施設(大学病院など) | 認可外施設(NIPT Japanなど) |
|---|---|---|
| 受検条件 | 厳しい 35歳以上、紹介状必須、夫婦同伴など | なし 年齢制限なし、紹介状不要、夫婦同伴不要 |
| 検査項目 | 限定的 21・18・13トリソミー | 幅広い 左記3項目に加え、全染色体、微小欠失など |
| 費用相場 | 約10~18万円程度 | 約9万〜25万円前後 |
| 通院回数 | 多い 基本的に3回 | 少ない 1回のみが多い |
| 予約の取りやすさ | 枠が限られ取りにくい傾向 | 比較的取りやすい |
| 遺伝カウンセリング | 検査前後の対面実施が原則 | 実施方法や内容は施設により異なる |
| 施設数 | 全国で徐々に拡大 | 都市部を中心に急増 |
| 結果までの期間 | 約1~2週間 | 最短数日~2週間程度 |
NIPT Japanが選ばれる理由

認証施設の受検条件に当てはまらない方や、すでにNIPTを経験しており検査前カウンセリングが不要と考える場合、認可外施設を選択肢として検討することがあります。
認証外施設は制度上違法ではありませんが、検査内容やサポート体制は施設ごとに異なるため、事前に確認することが大切です。
NIPT Japanの利用者アンケートでは、次のような点が選ばれた理由として挙げられています。
- 価格とサービスのバランスが良い
- アクセスの良さ
- 検査項目の多さ
- 来院1回で完結する手軽さ
- 年齢制限なし
- クリニックや曜日を選びやすい
受診できる医療機関が多い
NIPTを受けられる施設は全国にありますが、主要都市に集中していることが多く、地域によっては選択肢が限られる場合があります。
NIPT Japanは全国100以上のクリニックと提携しており、自宅や職場の近くで検査を受けやすい体制を整えています。
大学病院などの大規模施設へ足を運ぶ必要がないため、体調が不安定になりやすい妊娠初期の負担軽減にもつながります。
来院回数を抑えた検査体制
認可施設では、初診(カウンセリング)、採血、結果説明などのため複数回の受診が必要となることが一般的です。
一方、NIPT Japanでは採血時の1回の来院のみで完了し、結果通知や陽性時の遺伝カウンセリングはオンラインで実施します。
つわりなどで体調が不安定な初期でも、負担を抑えて検査を受けやすい体制を整えています。
陽性時の相談と確定検査のサポート体制がある
多くの方が気にされるのが、陽性結果が出た場合の対応です。
NIPT Japanでは、陽性時は医師によるオンライン遺伝カウンセリングを無料で提供しています。
また、NIPT陽性判定後の確定診断(羊水検査など)にかかる費用について、検査料金を上限とした補助制度を用意しています。
羊水検査の費用は10万~20万円と高額のため、補助制度の有無は判断材料の一つとなります。
「検査をして終わり」ではなく、結果が出たあとの「どうしよう」まで寄り添う仕組みがあるからこそ、多くの方に納得して選んでいただいています。
まとめ | 納得できるNIPT選びのために
NIPTは妊娠10週頃から受けられる採血による検査で、胎児の染色体異常の可能性を高い精度で調べることができます。
ただし確定診断ではなく、結果の意味やその後の選択について理解しておくことが大切です。
年齢によるリスクや検査でわかる範囲、陰性でもすべての疾患を否定できない点などを踏まえ、目的を明確にしたうえで検討しましょう。
施設には認証施設と認証外施設があり、検査内容や通院回数、サポート体制が異なります。
正しい情報をもとにご夫婦の価値観や生活状況に合った選択をすることが、納得のいくNIPT選びにつながります。不安や疑問があれば、どうぞお気軽にNIPT Japanへご相談ください。


